漁港建設業とは

「地域の守り手」としての活動

「地域の守り手」としての活動

漁港建設業は「自然災害発生時の迅速な応急・復旧支援(漁港における航路・泊地等の啓かいや倒壊した漁港施設等の復旧など)」、「事前防災準備(行政との災害協定の締結推進や相互支援体制の構築など)」、「漁港施設や漁村の生活インフラなどの日常的な点検・管理」といった「地域の守り手」としての役割を果たしています。

特に、災害時における、被災者の救援・救助、緊急物資の搬入・提供、漁港施設等の点検、漁港漁場等の応急対応(啓かい、がれき撤去、岸壁の倒壊防止など)、漁業活動の継続・再開支援(漁船やいけすの移動、養殖施設の設置など)、社会貢献活動(豚熱、鳥インフルエンザ対応など)といった活動は重要です。
ここではそういった「地域の守り手」としての活動の一部を紹介します。

「地域の守り手」としての活動(一覧)

全日本漁港建設協会では、令和7年8月に会員企業による「地域の守り手」としての活動事例を調査しました。その中で収集された事例を一覧にしています。
今後も引き続き活動事例を追加していきます。

太字の活動内容をクリックすると詳細が表示されます。

活動者 活動場所 活動内容
小針土建株式会社(北海道) 標津町(標津川河口域) サケ・マスの産卵シーズンに河口周辺に土砂が堆積して遡上ができなかったため、重機を使って河口の掘削を行いました。
羅臼町 羅臼町総合防災訓練に協力しました。地震により漁港内の燃料油貯槽施設から油が流出した事態を想定し、オイルフェンス展開、油吸着材による回収を訓練しました。
株式会社菅原組(北海道) 松前町(松前港) 大量のイワシの死骸が港内に流入し航路閉塞・衛生環境悪化をもたらしたため、航路の啓かい・死骸回収を行いました。
萩原建設工業株式会社(北海道) 広尾町(十勝港) 令和7年7月にカムチャッカ半島付近の大地震に伴い津波が発生した際に、十勝港に設置した現場カメラを利用して、港内の船舶の状況を随時把握し、関係者への迅速な情報提供を行いました。
堀松建設工業株式会社(北海道) 苫前町(苫前漁港) 漁協より転覆漁船の捜索・調査・引上げについて要請があったため、大型クレーン船により対応しました。
株式会社丸本組(宮城県) 石巻市 令和6年11月に石巻市で鳥インフルエンザが発生した際、殺処分した鶏の運搬・埋却等の防疫対応を実施しました。この活動は埋却場所への運搬距離が10kmとこれまでにない長距離でしたが、24時間3交代制で作業しました。
株式会社清水組(秋田県) 男鹿市(加茂漁港) 海岸に漂着した流木を個人・団体に無償提供して有効活用してもらう事業「おが流木バンク」に協力し、流木の集積・積込・運搬作業を行っています。
庄司建設工業株式会社(福島県) 相馬市(松川浦漁港) 東日本大震災時に、緊急物資搬入のための航路調査や支障物撤去、水没箇所の水替え、自衛隊受け入れのための資機材調達などを行いました。
青木建設株式会社(静岡県) 熱海市(伊豆山港) 令和3年7月の豪雨により港内に流入・堆積した土砂を撤去しました。また土砂の陸揚げでは熱海警察署と連携して行方不明者の捜索活動をあわせて行いました。
東亜建設工業北陸支店(新潟県) 七尾市・輪島市(七尾港・和倉港・輪島港) 令和6年1月の能登半島地震の際に、緊急物資運搬船からの荷卸しや運搬に携わった他、和倉港・和倉港海岸における護岸の転倒防止措置や、輪島港における隆起土砂の浚渫などの、緊急復旧工事を実施しました。
株式会社伊藤組(兵庫県) 香美町(香住漁港・今子地区) 台風による河川の増水で倒木や木片など大量のゴミが漁港や隣接の海水浴場に流入し堆積したため、撤去作業を行いました。
株式会社金田建設(島根県) 隠岐郡隠岐の島町(西郷漁港・中村漁港) 大雨により西郷漁港内に流木や草が漂流した際に、自社保有の作業船で回収して岸壁まで運びダンプトラックに積み込み運搬・処理しました。また、中村漁港では大しけで海岸に漂着した流木・海藻を重機と人力で回収し、ダンプトラックに積み込み運搬・処理しました。
天野産業株式会社(岡山県) 倉敷市(玉島地区) 平成28年の西日本豪雨災害の際に河川から海に流れてきた流木を、地元の漁師さんと一緒に回収し、搬出しました。
松村建設株式会社、黒瀬建設株式会社(山口県) 萩市(越ヶ浜海岸・相島沖) 令和2年3月に座礁したクジラの処理について県から依頼を受け、黒瀬建設株式会社と共同で、沖合までえい航した上で方塊ブロックに固定、海底に沈下させました。
株式会社森野組(山口県) 岩国市(潮風公園) 建物の修繕、砂浜の養浜、消波ブロックによる増道など公園施設の維持管理に携わっています。
宮川建設株式会社(福岡県) 福岡市(玄界灘)  玄界灘沖に大量の漂流物が発生し漁業活動に支障をきたしたため、自社の作業船により回収と処分を行いました。
唐津土建株式会社(佐賀県) 唐津市 令和5年9月に 唐津市で豚熱が発生した際、佐賀県との防疫対策協定に基づき、人員の派遣、埋却地の掘削作業、殺処分体の運搬・埋却に従事しました。
株式会社西海建設(長崎県) 長崎市・多比良町(長崎漁港沖平地区) 漁港内に所有者が他界している船舶が沈没したまま放置されていたため、自社のクレーン船により陸揚げして、指定場所まで運搬しました。 
株式会社安東建設(大分県) 杵築市(納屋港)  大分県漁業協同組合(杵築支店)より依頼があり、廃船の陸揚げを行いました。
大分市(大分港住吉泊地)  台風後の波浪で破損していた大分県漁業協同組合所有の浮桟橋を修繕しました。
株式会社菅組(大分県) 姫島村(西浦漁港・北浦漁港)  毎年7月に姫島村の観光名所「仙人堂」付近の海岸清掃(草刈り、漂流物回収)を行います。現地はアクセスが悪いため、機材等の運搬は自社所有の船を使います。
吉原建設株式会社(宮崎県) 児湯郡川南町(川南漁港) 漁港内の横断側溝のコンクリート蓋が破損しているのを発見したため、管理者に報告後、車両の通行止め措置を取り、新しいものに交換しました。
株式会社森山(清)組(鹿児島県) 十島村(悪石島) 令和7年6~7月にトカラ列島近海において群発地震が発生した際、村道の法面が崩れ通行不能となったため応急復旧工事を実施しました。
また、危険個所の聞き取りや村道のパトロールを行い、通行の支障となる倒木や落石の撤去を行いました。

「地域の守り手」としての活動(代表的な活動)

漁港建設業は、日本全国で様々な「地域の守り手」として活動を行っています。ここでは全国の代表的な活動をご紹介します。

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