全日本漁港建設協会の活動内容

第22回全日本漁港建設協会セミナーを開催
新漁港建設業将来ビジョン始動~漁港漁場漁村整備の可能性~

第22回全日本漁港建設協会セミナー

一般社団法人全日本漁港建設協会は、第22回全日本漁港建設協会セミナーを令和3年10月12日(火)午後1時30分から、東京都港区の石垣記念ホールで開催しました。今年度は『新漁港建設業将来ビジョン始動 ~漁港漁場漁村整備の可能性~』をテーマに開催し、全国から約180名(現地約80名、Web約100名)の会員及び関係者の参加を得ることができました。

昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として参加人数の制限、受付での検温・消毒や座席間隔の確保などを実施した他、今年度より新たな試みとしてWeb(YouTube)での配信も行いました。

冒頭、岡会長から「今回のセミナーは、5月に公表した『新漁港建設業将来ビジョン』で示した課題のうち、将来に希望が持てる漁港建設業の実現に焦点を当てたプログラムとなっている。水産日本の復活、地域と共存する漁港建設業の今後の在り方を議論する契機となることを願っている」と挨拶があり、その後『新漁港建設業将来ビジョン』の概要説明がありました。


講演内容

進藤金日子(参議院議員、自由民主党 漁港漁場整備長期計画検討委員会事務局次長)

進藤金日子

はじめに、進藤金日子参議院議員より、「次期漁港漁場整備長期計画の方向性」と題して講演を頂きました。講演では、進藤議員が事務局次長を務める「自民党漁港漁場整備長期計画検討委員会」において議論された、従来の長期計画の見直し、次期長期計画見直しの視点・方向性(最終取りまとめの概要)等について、社会情勢に触れながら説明して頂きました。

講演の最後には、次期長期計画への期待として、事業効果の情報発信、事業の「カルテ化」(KPIの達成度の明示、中長期的スケジュールの公表等)、受発注者間の緊密な意見交換の必要性といった私見を挙げられ、さらに「長期計画の実現には関係者の更なる相互理解と研鑽が重要。その意味で、全日本漁港建設協会の果たす役割は益々大きくなっていく。今後の活動と成果に期待したい」と激励の言葉を頂きました。

堀正和(国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産資源研究所 沿岸生態系暖流域グループ長)

堀正和

続いて、堀正和グループ長より、「ブルーカーボンとしての藻場の評価と国内外の情勢」と題して講演を頂きました。講演では、近年注目されているブルーカーボンを取り巻く国内外の動向や、藻場(ブルーカーボン生態系)を作り出す海洋植物、さらに藻場のCO2吸収量の算定手法について、写真や図表、グラフで分かりやすく説明して頂きました。

また、ブルーカーボンの評価手法や効率的な藻場形成・拡大技術の開発を今後の課題として、現在取り組んでいる研究を紹介して頂きました。

田中郁也(水産庁漁港漁場整備部計画課長)

田中郁也

最後に、田中郁也課長より、「漁港漁場整備の重要課題」と題して講演を頂きました。講演では、次期長期計画の策定に際して地域ニーズの汲み取りや、施策の方向性の明示を重視していることを説明頂いた他、令和4年度の予算要求では特に、「圏域計画」や事業主体による事業計画、予算配分の情報提供といった、「事業の見える化」の検討を進めることが示されました。


政界や学術研究の世界など多様な分野で活躍する講師からの講演は多くの示唆に富み、今後の漁港建設業のあり方について考える上で非常に有意義なセミナーとなりました。受講者からは「時宜を得た講演でとても興味深かった」「ブルーカーボンの勉強になった」「Web併用で参加の間口が広がった」といった感想が寄せられました。

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